It's not my story

It's not me.

車内にお医者さん、、、じゃなくアライさんはいらっしゃいませんかの巻 片袖の魚+舞台挨拶 11/7

明日の花組マチネの後どうしようとあちこち見てたら十三シアターセブンの「片袖の魚」上映と東海林毅監督&主演のイシヅカユウさん舞台挨拶イベントを見つけた。この映画は文月悠光の詩集「わたしたちの猫」の一篇を原案としている。

文月さん(数年前に谷川俊太郎カフェで朗読を聞いた)は札幌出身で今年のさっぽろレインボープライドの招待上映を期待してたけど、今に至るも道内上映予定はない。撮影前に告知されていたオーディションも気にしていたがきっときっと美しい人が選ばれるのだろうし、それに先に公開された「ミッドナイトスワン」を巡るあれこれは当事者を描く日本映画に不信を抱かせるのにもう充分過ぎた。数日前の見知らぬ人からのマイクロ(たぶん以上の)アグレッションにも久しぶりに打ちのめされてて実はこの作品にも不安が大きかった。それでもこの機会を逃すなというトップスターの囁きに従いチケットを取った。

 

描かれるマイクロアグレッションあるわーあったわー。敢えての「心の性別」という説明の居心地の悪さ。理解とは。ホモソーシャル(与したくない)。踏み込まないけどあれは単に失恋ではなく望まれぬ石女、、、。頼もしい友人、背を伸ばしひらりと歩む彼女。短くも鮮やかで強い映画。

 

上映後、舞台挨拶というよりしっかりとトークと質疑があって、とてもよく分かっていて多くの人に伝わるものを作れる製作者だと思えた。的外れでも何か質問したい(当事者です。落ち込んだりもしたけれど私はとても)いやいやいや(ここに来られた方は突然非礼な言葉を投げたりしないだろうし幾人かは誰かのアライであって欲しい)誰に言ってる?(ひかりさんとユウさんの違うところをお二人それぞれから)えーとえーと

どなたかの質問「性別を選ぶ快感に憧れ」???。選んでない変えてない。快感とは?

質問する声出なくなったぞ、ダメだわ私の声じゃ。この人責める気なれないよこれが現状ですわー.oOブクブク

 

「皆様着席のまま前の方からステージの物販へどうぞ」人前に立つのを躊躇したけどちょっと前まで当事者って言いたいくらいだったんでしょと立ち上がり詩集を買い(パンフレットはずっと前に購入してた。詩集持ってたかも)サインまでして頂いて、でも声出せず掛けられずごめんなさい。

 

外に出て、映画館にいた人たちと喋りてーなーと思いながら、姿勢よく駅までなるべくカツカツ歩けと言い聞かせて帰った。